大切な人が家族に対してどんな思いで、この社会からどんな事を乗り越えて家庭を守ってきたのか? 今回の依頼では、事前に私が準備して揃えておいた品々を一つ一つ手に取り、形見や持ち帰る品を選ぶ奥様と娘様の後姿を黙って拝見させていただきました。
故人を尊び、心を向かい合わせる大切な時を過ごすのが真の遺品整理だと思います。
一家の大黒柱、約8年間も単身で飯田の観光事業に尽くされ、コロナ対応が落ち着いてやっとお客様が戻ってくる矢先に倒れてしまいました。新幹線と高速バスを乗り継ぎ、県外から5時間かけて引取に来られた親子3人。亡きご主人の車にご遺品を乗せ、何度も頭を下げて帰られました。
こちらもまた一つ、大切な事案を経験させていただき感謝いたします。
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